ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮。3日前にも弾道ミサイル2発を日本海に向けて撃った。その脅威から日本を守るのが「最強の艦艇」といわれる海上自衛隊のイージス艦だ。バンキシャ!のキャスターの桝太一アナと後呂有紗アナがイージス艦「きりしま」に乗り込み、迫り来るミサイルを迎撃する緊迫の訓練にベタバリした。(真相報道バンキシャ!)
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https://news.ntv.co.jp/category/politics/6520aa21efe64b9a8b8468585a20b68f
◇
海上自衛隊のイージス艦「きりしま」。全長は161メートルで、10万馬力。
桝
「風が強い!」
「こんな中でも訓練は普通に行われるということです」
イージス艦の甲板で海風に吹かれ桝は言った。
まずは、「きりしま」のNo.2、副長の河埜(かわの)3等海佐に艦艇の装備を見せてもらうことにした。
きりしま砲雷長兼副長・河埜真吾3等海佐(39)
「砲雷長です」
河埜3等海佐が桝を連れて歩きながら無線で連絡をする。
「今から錨甲板(いかりかんぱん)の方に行きますので」
艦の前方、錨甲板には、その名の通り錨(いかり)を揚げ下げするための艤装(ぎそう)があるが、なによりも目立っているのが、そのすぐ後ろにある大きな主砲、127ミリ連射砲だ。
副長・河埜3等海佐
「127ミリ、動かしてください」
桝
「おおおっ…」
砲門が動いて桝の方を向くと、桝は思わず声を上げてすくみ上がった。
桝
「何に対する砲撃を…」
副長・河埜3等海佐
「対空目標(敵機)が飛んできた場合に、まずミサイルで対応します。その次に、ミサイルでもダメであれば、この主砲で撃ち落とします」
ふたたび砲門が動くと桝はまたしてもビクッとして腰が引け、口に手をあてて情けないような声を出した。
桝
「おおおっ…」
127ミリ連射砲の最大射程は約24キロ。1分間に40発の連射ができる。
隊員
「配置につけ!」
次に見せてもらったのは、艦の両舷(両サイド)にある装備だ。
桝
「これは一体?」
副長・河埜3等海佐
「潜水艦に対する魚雷が入っております」
隊員
「発射はじめよし! 短魚雷、用意! 撃て!」
バシュッ! という大きな音を立てて、魚雷が発射された。
桝
「うおおお! 今のは実弾じゃないですよね」
副長・河埜3等海佐
「今のは、空気だけです」
今回の訓練では空包が使われたが、その迫力に桝は驚きを隠せなかった。
しかし、イージス艦が「最強の艦艇」と言われるゆえんは、ほかにある。それが、艦の前方と後方に設置されている特殊なミサイル発射装置だ。
副長・河埜3等海佐
「VLSといいまして、垂直にミサイル等を発射できるようになっております」
ここから発射される迎撃ミサイルは、レーダーが捉えた飛しょう体を撃ち落とすことができるという。最強の艦艇にして「最強の盾」とも呼ばれるイージス艦は、まさに日本を守る「盾」なのだ。
◇
イージス艦「きりしま」は、他の船がいない訓練エリアに入っていた。
隊員
「艦橋、変針1分前。次の針路は180度」
隊員
「変針点になりましたら、取り舵をとり針路180度とします」
針路は北を0度、南を180度と呼ぶ。つまり、針路変更の1分前、次の針路は南方向という意味だ。
航海長・矢野勇貴1等海尉
「これから左に針路をとりますので、桝さん、操舵(そうだ)員としてついていただいて」
桝
「私が…舵をとるんですか?」
航海長
「そうです」
桝
「160mある船だと思うと、ちょっと怖すぎるんですけど…」
安全な航海をするための針路変更、艦長立ち会いのもと、桝が特別にイージス艦の舵をとる。
「艦橋、ただいま変針点」
隊員が方向を変える「変針点」に到達したことを告げる。
航海長
「取り舵いっぱい!」
桝
「取り舵いっぱい!」
操舵員
「もっともっと!」
鋭く指示が飛ぶ。「取り舵いっぱい」とは、左にめいっぱい舵を切ることをいう。
桝
「こんなに回しちゃって大丈夫ですか? 結構切りましたよ」
艦艇がゆっくりと旋回を始める。
桝
「あ~、ぐっと動いてます! 取り舵30度。あー、曲がってます。すごい遠心力で外側にふられる。イージス艦がまわっています。しかもかなりの急カーブを描いているのではないかと」
ヘリコプターから撮った映像を見てみると、桝が舵をとった「きりしま」は徐々に角度をつけ、左へ90度針路を変えた。
「ありがとうございます…」ほっとして桝が言った。
「いや…これ…、ずっと頭の中で考えながらじゃないと無理ですね」
操舵員長・関根正登1等海曹
「もう慣れて、感覚でやってますので、号令に即応できるように体ができてます」
巨大な艦艇は目視だけでなく、いくつもの計器やレーダーを確認しながら舵をとらなければならない。その想像以上の難しさに桝は舌を巻いた。
◇
長期航海があたりまえのイージス艦だが、そこにはおよそ250人が乗り込んでいる。気になる生活空間を、桝に代わって後呂キャスターが見せてもらった。
きりしま砲術士・吉村那美3等海尉(25)
「本日、案内します吉村3尉と申します」
防衛大出身の若き幹部吉村3尉は、海自の制服に憧れて入隊したそうだ。彼女にまず案内されたスペースは…。
後呂
「えっ、湯船ある!」
吉村3尉
「海水のお風呂です」
後呂
「か、海水!?」
吉村3尉
「はい、真水は貴重なので」
後呂
「なるほど。船の中だから限られているんですね」
浴室は全部で6つ、女性専用は1つあるという。
後呂
「船に乗ってから、女性の方もすごく多いんだなと思ってびっくりしたんですけど、だいたい何人くらい働いているんでしょう」
吉村3尉
「全体の1割くらいなので」
きりしまの乗員数はおよそ250人。そのうち女性は20人ほどいて、それぞれの専門性を持ち活躍している。
吉村3尉
「こちらがレストエリアと呼ばれる場所です」
航海中、家族と会えない乗員にとって唯一の連絡手段が、艦内の限られたスペースで使える海上自衛隊独自の“家族メールアプリ”だ。
後呂
「共用のスマホですか?」
吉村3尉
「これは自分のスマホです。ここには家族メールを使うためだけのWi-Fiがあるので、それにつなげて」
吉村3尉は新婚ほやほや! ダンナさんは大学院生だ。そのやりとりをちょっと見せてもらった。
後呂
「すごい、お手紙みたいな長文ですね」
ダンナさんは、勉強や研究で、いろいろと苦労している様子だ。
後呂
「返す時はしっかりと長文で」
吉村3尉
「いや3行くらいで…」
後呂
「3行ですか!?」
吉村3尉
「今日も揺れてます。疲れました。はやく帰りたい。で、終わりなんで」
後呂
「心配になっちゃいますね」
吉村3尉
「生きてることは分かるので、大丈夫です」
◇
出港から2時間。きりしまは目的の訓練ポイントに到着していた。桝は艦長の後についていくつもの鉄の扉をくぐり、ある部屋の前まで来た。
艦長
「CIC=コンバット・インフォメーション・センター。すべての情報がここに集約され、戦闘の指揮をとる部屋です。どうぞ」
そう言うと艦長は厚い鉄の扉を開け、桝を連れて中へ入った。
桝
「あっ、中は暗いです」
桝は驚いたようにそう言うと、声を潜めて続けた。
桝
「そして…、画面だらけですね」
日本の防衛の最前線。戦闘の指揮を執る“CIC”。機密情報だらけだ。ここでイージス艦における最も重要な訓練がはじまった。日本に向けて発射された弾道ミサイルを防衛省のレーダーが探知。その情報がきりしまに入り、即座に迎撃するという想定だ。
船務長
「弾道ミサイル発射情報を入手しました。配置につけます」
艦長
「了解。対BM(弾道ミサイル)戦闘用意!」
すると隊員が「警報」と書かれた赤いボタンを押下! CIC内にアラームが鳴り始めた。いやがおうにも緊張感が高まる。
桝
「弾道ミサイル発射情報を探知しましたというのは、私もそういう速報を読んだことはありますけど、実際もしもの時はこうなるんですね…」
桝はことの重大さをあらためて感じたようだ。アラームと同時に艦内250人の隊員が一斉に走り出し、それぞれの配置へつく。
桝
「でも実際、本当に起こってもおかしくはない状況を想定してますよね」
副長・河埜3等海佐
「そうですね。実際に起こってますので」
そう、北朝鮮などからの発射情報が入るたびに、この総員配置がとられているのだ。隊員たちは艦内にいくつもある鉄の扉を次々に閉め、大きなロックをかけていく。今回のシナリオでは、まず、防衛省のレーダーが弾道ミサイルを捕捉。標的は首都圏だ。着弾まではわずかな時間しかない。
電測長
「弾着予想位置、迎撃指示、下令」
防衛省からの指示を伝達する。
船務長
「目標迎撃指示下令、対処します!」
艦長
「了解!」
スパイワンレーダーから電波を放ち、飛しょう中の弾道ミサイルの位置をとらえた。
船務長
「対BM(弾道ミサイル)戦闘、SM-3(迎撃ミサイル)攻撃はじめ!」
対空戦闘指揮官
「エンゲージ SM-3」
迎撃ミサイルSM-3の準備が整った。本番さながらに全ての手順を確認。
ミサイル員
「発射用意! 撃て!」
ミサイル員
「SM-3発射!」
迎撃ミサイルが実際に発射された想定でデータがはじき出される。
ミサイル員
「インターセプト5秒前」
ミサイル員
「スタンバイ…」
ミサイル員
「マーク、インターセプト!」
対空戦闘指揮官
「ターゲットキル。対処中のBM(迎撃ミサイル)なし」
迎撃に成功した。
船務長
「目標迎撃しました。攻撃やめ! 対BM戦闘を復旧します」
艦長
「了解」
船務長がマイクを使って艦内に指示をする。
船務長
「攻撃やめ! 対BM戦闘用具収め!」
桝は、緊張から解放され、圧倒された様子でつぶやいた。
桝
「いやあ…、すごいテンポ感でした」
弾道ミサイルの脅威から日本を守る「最強の盾」イージス艦は、今も警戒監視を続けている。
(2023年6月18日放送「真相報道バンキシャ!」より)
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#イージス艦 #きりしま #弾道ミサイル #日テレ #バンキシャ #ニュース
46件のコメント
イージス艦操縦したのは一生の想い出になるだろうなあw
この人達はいつも真剣なんですよ。
SNSで好き勝手に吠えてる素人でなく
まさしく前線に配置されてる軍人ですから。
そして国家の存亡もこの人達の手中に。
きりしまか‥
結局乗ること無かったな~
戦争に勝ってから放送しましょう。太平洋戦争のプロパガンダ放送と同じです。
左へ90°
すごい❗✨
対BM戦闘用意❗
よろしくお願いいたします
早くBGM-109BがVLSに装備されて欲しいものだ
こんごう型の操舵できるのうらやましすぎる…
艦長 霧島市カレーフェスタ 審査員ありがとうございました。
中国、韓国、北朝鮮、ロシアの船を撃沈だー
息子航空士🚁です(`・ω・´)ゞ
防衛ありがとうございます(`・ω・´)ゞ
いつも思うがモザイクかけても、かけてない映像は中国へ150万で売ってるんだろテレビマン
懐かしいなぁ。
桝さんやから 乗艦許可出たんやろね。
こうやって最前線で守ってくれる方々、訓練を見ると、政治家の「遺憾砲」が如何に意味が無いかと感じます。
本当にBMDで追撃出来るのか疑問だな。大気圏外から突入して、変則軌道なら無理だろ。しかも、初弾なら追撃できるかもしれないけど、その後は無理だな。
苦労が多いことだと思います。
10万馬力
鉄腕アトムと一緒かい
コレだけの訓練してるのに、ミサイルまだ、飛んで来てないとか、
危機感のない議員、沖縄は基地要らないとか言ってるのおかしく無いか
霧島が「脳筋→『電子の』頭脳」に生まれ変わったんですね…
今のネット社会でどれだけ訓練公開に効力あるか疑問。否定はしなけどミリオタははるか昔に知ってる。
日本のためにご苦労様です❢
オ~、現代の鉄腕アトムの10万馬力!漫画のアトムの夢を実現させた~!是に電磁砲、レザー砲の進化版を載せたいよね~!無敵のアトムのなるわ~!
もう30年ほどになりますか、”霧島”の建造に関与しました。”VLS弾庫”・”CIC室”・・・など、言葉が懐かしいですね。
私はずいぶんと老いぼれましたが、霧島の方は竣工当時のままで時の流れを感じず、日々の入念な手入れがうかがえるようです。
8:31
弾着予想位置、迎撃指示下令
と言っているのでしょうか?
これは、凄い
海水でお風呂に入ったほうが理にかなってると思うけど、この女は驚いてるね。違和感。
正直今の日本の防衛体制を熟知してる中国やロシアが日本のささやかな防衛能力で対処できるような半端なミサイル攻撃してくるとは思えないけど
やらないよりはマシ。。。なのかな
ボリュームが高すぎる
米倉~っ! 貴様ひとりで戦争をオッ始めるつもりか~~~!?
海上自衛隊の、旧式の、
護衛艦を、台湾🇹🇼に譲渡してはどうかな。
私がもし海上自衛隊だったらきりしまの乗組員になりたい😢FMスリー発射てぇーーーぃと叫んでみたい。
あと疑問に思うのが迎撃をしたのに何で誰も喜ばないの?私がその場にいたら「うーっしゃあああ!!!」とか訓練でも言ってしまいそう。
地上配備イージスが配備できていたらまだ良かったかも~
北朝鮮からのミサイルも、一度は撃ち落として欲しい。
口先より現実で撃ち落とせ、、、。
もう日本はぐんたいになりましたのね 自衛隊ではないのね
自爆用小型ボートなどの民間擬装船は、優れたレーダーを持つ大型艦にも接近攻撃が可能である事が認識され、沿海域戦闘においては安価な武器でも高価格・高性能な艦に近寄り、大きな損害を与えうる危険性があり、イージス艦の盲点が浮き彫りにされた。この様な偽装小型ボートに対しての回避性は、高額大型な艦艇よりも小型艦が有利である事も認められ、小型かつ低コストで量産可能な「沿海域戦闘艦」が研究され、実証試験された。
10万馬力か鉄腕アトムと一緒だね。
実際戦闘になれば最前に立たなければならない
陸海空の自衛隊あるけど、陸自は様々な災害派遣復旧あるし、空自はスクランブルで忙しいけど、海自は海上保安庁に任せっきりでイマイチ一般的に貢献度が薄いよな。
海上保安庁が海自よりも命を賭してるんだよな
ジパングを書き下ろしたシブサワ・コウ先生は優秀だ。
日本を守る10万馬力の鉄腕アトム!
昔(40年程前)展示演習で、きりしまに乗船したことがあります⒲
すみません。30年程前でしたw
楽しそう!
笑顔に溢れたホワイト企業!
民間企業の社員なんて兵隊だからね。、
情報が洩れる心配は一般スマホで大丈夫なの。
一発じゃだめでしょう。
高性能の艦、訓練された隊員は素晴らしいが、いざという時判断しきれないトップがいる。
実に情け無い。
中国海軍の最新鋭艦055型駆逐艦は
実質的に巡洋艦相当の大型艦で武装も強力
数だけはなくもはや個艦レベルでも互角かそれ以上と思われる
国防費の大幅な増強と何よりも
現実に即した法改正がないと遺憾砲では現場が死ぬ・・・
はっ!凄いテンポ感!?
着弾迄はお互いに秒を争ってるのに秒進分歩どころか日進月歩並みだが!
準備完了から発射までの間には随分とたっぷりと復唱踏まえて掛かった様に思うが!