ハリウッドが13年遅れで平伏した、日本のアニメ映画の正体

日本のアニメが、ハリウッドの、そしてアカデミー賞映画の遥か先を走っていた時代がありました。

1997年に公開された、一本のアニメ映画。
漫画「AKIRA」のアシスタントを務め、圧倒的なリアリズムを受け継いだ男が、やがて世界を震撼させる異色の心理スリラーを生み出しました。
その作品の名は「PERFECT BLUE」。

しかし当時は、知る人ぞ知る傑作として、日本の一般層の間では静かに埋もれていくはずでした。

それから13年後の2010年。
ハリウッドで、ナタリー・ポートマンがオスカーを獲得した大作映画「ブラック・スワン」が公開され、世界中が大熱狂します。
しかし、海外の映画ファンたちが目を見張ったのは、その最高峰と称えられた表現の数々が、13年も前に日本で描かれていたという不気味なほどの類似でした。

世界がようやく、彼の描いた世界線に追いついたのです。

しかし、世界がその凄さに気づき、本当の熱狂が始まったとき、彼はもうその光景を見ることはありませんでした。
2010年8月24日。世界が彼に平伏する直前、46歳という若さで、彼は静かにこの世を去っていたのです。

彼が亡くなった翌日、ブログで公開された最後の言葉は、世界を先走り続けた天才らしく、こう締めくくられていたといいます。

「じゃ、お先に。」
今 敏

【出典】
音声:青山龍星(VoiceVox)

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1件のコメント

  1. 世界がようやく追いついたその瞬間に、46歳という若さで「じゃ、お先に。」と言い残して逝ってしまった今敏監督。これほど格好よくて、切ない生き様はありません。

    当時、大友克洋氏の「AKIRA」や彼の映画をリアルタイムで観て衝撃を受けた方も、今なお彼の遺伝子を感じている方も、皆さんにとっての「今敏監督への想いや好きな作品」をぜひコメント欄で熱く語ってください。