”特別”ではないこと、「分かってほしい」障害のある子供たちが職場体験 受け入れた店側にも気づき ある放課後等デイサービスの取り組み

障害のある子どもたちが通う放課後等デイサービスで、働く楽しさを知ってもらう「職場体験」の取り組みが進められています。

子どもたちが得るものも大きい一方で、受け入れた店側にも気づきがありました。

誰もが働きがいを感じられる社会へ、その第一歩です。

障害のある子どもたちが活動する「放課後等デイサービス」

福岡と佐賀に6つの事業所を構える放課後等デイサービス「オールピース」。

各事業所では障害のあるおよそ40人の子供たちが放課後や長期休暇中に集まり、さまざまな活動を行っています。

レクリエーションや自然体験など施設の外での活動も大切にしています。その中で月に一度行っているのが、子供たちが地域のさまざまな店舗へ出向く「職場体験」です。オールピース 畑中史郎代表
「子供たちが将来大人になったときに自分がやりたいことや夢をかなえてほしいなというところで。具体的なイメージを持ってほしいので実施しています」

パン店でお仕事体験「こんにちは」「きょうはよろしくお願いします」

この日、福津市のパン店を訪れたのは、中学1年生の「れんとさん」と中学3年生の「やまとさん」。

任されたのは、パンの袋詰めと来店客に焼きたてのパンを勧める仕事です。「ぐちゃぐちゃって入ってたらさみしいけん、きれいに」「米粉パンです」


「食べていいんですか!」


「あったかい!」「おいしい~」

最初はぎこちない様子でしたが、会話をするうちに少しずつ緊張がほぐれていきます。


「いただきます」

「やったね」「ありがとうございます」

体験後の感想は?

記者
「またやってみたいなと思った?」やまとさん
「思いました。かっこよかったです。詰めるの難しかったです」れんとさん
「あいさつをしました。お手伝いで、楽しいです。楽しかったです」

最初は「幼い」と思っていたけれど・・・店長の発見

店長も子供たちの飲み込みの早さに驚いたようです。フクツリー 中村祥吾 店長
「まだちょっと幼いんだなと思ったんですけど、いざ仕事を始めて一緒に話してみると『教えてください』『させてください』ってどんどん来てくれるので、心の部分はしっかり大人でいろんなものを勉強しようとしてくれてるんだなという印象です。自分でもできることがあるんじゃないかとか、子どもたちのためにできることがあるんじゃないかと発見できた」

ラーメン店でお仕事体験

この日は別のメンバーがラーメン店で仕事を体験しました。

「持ち方が、熱くないように」

「こう持ったら熱いから」

「お待たせしました、ラーメン1丁です!」

熱々の器をこぼさないよう、一歩一歩、慎重に客席へと運びます。ラーメン一真 野口真史代表
「ちょっと教えたらすぐできるようになったし。自分も本当に良い経験ができたなあっていうのと、元気もらいましたね。なんでもしてみたらできるんだよっていうのを伝えたかったっていうのはありますね。ここでできたことを、色々なことに生かしてほしいなと思います」

職場体験の前に必ず行うことは「友達紹介」なぜ?

職場体験に行く前には、挨拶やマナーを学ぶ時間も設けています。

「姿勢!今からライフスキルの活動を始めます。礼!」

「お願いします」この日のテーマは「お友達紹介」です。

オールピース 畑中史郎代表
「相手のことをよく伝えるってことは相手もよく伝わるし、先生も良い人だなって印象を受けます」「りゅうせいくんのことを紹介します。りゅうせいくんは優しいです。ボウリングが得意です。一押しポイントは天才です!りゅうせいくんのことをお願いします!」

見守る保護者の思い

見守る保護者も子どもたちの成長を感じています。

保護者
「親は本人(子供)のいいようにいいようにと、どうしても守りに入ってしまうんだけど、先生が本人ができる以上のことを挑戦させてくれる」

保護者
「本当にできる子なのかな?ってすごく不安だったんですけど、(職場体験で)教えてもらったりとか、やらなきゃっていう使命感があって『きょうこれをやれたよ』というのが喜びになって、すごくお話をしてくれるようになりました」

代表の畑中さんは子どもたちが仕事の魅力に触れるだけでなく、雇う側も子供たちのさまざまな可能性を感じてほしいと思っています。オールピース 畑中史郎代表
「特別支援学校だとか特別支援学級とか名前だけで『特別』って名前が付いているもんだから、関わりにくかったりとか、プロじゃないと関われないんだとかそういったことを思いがちですけど、関わってみたら全然楽しくお話もできるし遊べるし、ということなので、そこを一番わかってほしい」

障害者の「法定雇用率」引き上げ

今年7月からは、民間企業に義務付けられている障害者の「法定雇用率」が引き上げられます。

現在は従業員が40人以上で2.5%ですが、7月1日から従業員37.5人以上で2.7%となります。

誰もが働きがいを感じられる社会へ、その第一歩です。

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2732388

1件のコメント

  1. 小学校もそうですが所謂クラス分けを辞めて障害を抱える生徒さんも普通教室に通えるようにしたり、障害者雇用を廃止して全て一般就労に一律化する事が差別や偏見を失くす一番の方法だと思います。